「ITエンジニアになりたい!」と思ったとき、どういったエンジニアになりたいかということを考えますが、どんなエンジニアになるにしても、プログラミングやOSの知識といったソフトウェア寄りの知識と、CPUやメモリの役割の把握といったハードウェア寄りの知識の両方を備えておいた方が、将来にわたってつぶしが利きます。
しかし、プログラミングには関してはかつてに比べ大いに敷居が下がりましたし、iOSやAndroidのアプリやWebアプリの登場によって、モチベーションも上げやすくなりましたが、ハードウェア寄りの知識を身につけるのはちょっと難しい…。
そんなあなたに、PCの自作に挑戦してみることをおすすめします!自作PCにはこんなにいいことがあるんですよ!
1. そのものずばり、PCハードウェアについての知識が身につく
「メモリは静電気に弱くて扱いに注意」「HDDは丁寧に扱わないとすぐ壊れてしまう」といったことを肌で感じることにより、Webサービスなどが動いている実機のアーキテクチャを理解することが出来るようになります。
クラウドサービスやレンタルサービスを提供しているサーバーも、スペックこそ民生品に比べ高いですが、構造などに関してはあまり変わりません。サービスやアプリをつくってサーバー上に置いておく場合でも、トラブルなどの際にはその知識は有効に利用できるはずです。
また、仮にプログラムしか書かないという場合でも、ハードウェアのことを意識した効率のよいプログラムを書くことが出来るようになるはずです。
2. 末永いつきあいが出来るマシンになる
どうしても、ノートPCやディスプレイ一体型のマシンは壊れてしまうと、それによってすべてメーカー送りにしなければならなくなったり、独自仕様のハードウェアによって、簡単にパーツを交換することが出来なかったりします。
自作PCでは、外装から中身まですべて自分で構成を把握できるので、壊れてしまった場合でも、自分でパーツ交換することが可能です。また、世代が古くなってしまったパーツや、後々スペックが足りないものが出てきても、新しいパーツに交換することで、対応が可能になります。
新たに本体をすべて買い直す必要がなく、特定の部分だけ交換すればいいので、長期で使うほど安く使うことが出来ます。末永く使うと言うことは、それだけマシンに対しての愛着も湧きますし、そういう環境を家に作っておくのは一つの魅力を持っていると言えます。
3. 実験台にしやすい
高スペックなマシンを作りやすいということもあり、その上で複数の仮想マシンを動かすことにより、VPSなどを借りなくても、様々な実験を行うことが出来ます。Webサービスをデプロイする場合でも、最初から本番環境で開発せずに、開発環境を用意できるので、様々な場合を想定したテストには役立つのではないでしょうか。
これは、自作機だけに言えることではないのですが、一台拡張性の高いデスクトップマシンを持っておくことをオススメしたいです。MacProなどでもいいのですが、どうしても値段がかさみがちです。コストと自分の知識の増強のバランスを考えるとPCの自作は長きにわたって、エンジニアとしてのあなたを助けるものになるのではないでしょうか。
自作PCを作ってみることはIT企業における制作・開発の新卒採用に参加する上でも有利になりますし、なによりハードウェアに関する知識を深めるうえで非常に有意義なものになります。ぜひ大学生のうちに自作PCをつくってみては?
この記事の続編もございます。ITエンジニアを志す大学生のための自作PCのススメ(2)の記事へ。
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