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ゼロから始めるMacintosh開発環境構築(OS X Mavericks編)ーこれからプログラミングを始める人のためにー(1)

連載ゼロから始めるMacintosh開発環境構築(OS X Mavericks編)

プログラミング初心者からでも始められる、Macintoshの開発環境構築についての解説記事です。Xcodeの設定やUNIXのコマンド解説など、初心者が一通り覚えておくべき内容です。

第1回 「プログラミングを始めるためには」

■ Macintoshでプログラミング!

最近カフェや図書館でMacBook AirやMacBook Proをよく見かけるようになりました。持ち主はメールをチェックしたりSNSのコミュニケーションを楽しんだり、目的は人によって様々でしょうが、何となくみんな楽しそうですね。

よく見てみるとその中に、異様にテンション高くキーボードを打っている人はいませんか?もしその人がひたすらキーボードを打っているだけならば、作家などライター系の締切直前の可能性があります。でももし一定の間隔で手を止めて小声で「あーっ」とか「うーん・・・」とかうなっていたらその人はきっとプログラマです(笑)。しかもうなっている割には表情がちっとも苦しそうではなく、目が何となく輝いているとしたらその人は間違いなくかなりやり手のプログラマです。

パソコンでできることは様々ですが、動画や音声などを本格的に扱おうとすればそれなりに高性能なマシンが必要になります。ノートPCでは画面の大きさやディスクの容量などで物足りなく感じることもあるでしょう。重い作業はやはり自宅やオフィスのデスクトップPCで、となりそうです。

しかしプログラミングなら最近のノートPCで十分に仕事になります。メモリは一定以上必要ですが、CPUやディスク容量は十分です。画面は広いにこしたことはありませんが、作業スペースをうまく設定すればノートPCでも十分実用になります。

逆にノートPCとネット回線さえあればどこでもプログラミングの仕事ができる、とも言えます。広いオフィスは必要ありません。ノマドプログラマの登場です。彼らは日々あちこちのカフェやコワーキングスペースなどに出没して、秘かにプロフェッショナルとして仕事をこなしているのです。

この事実はこれからプログラミングを始めようとする初心者にとっては、大いなる希望となります。なぜならプロフェッショナルになるために高価で贅沢な設備は必要ない、と言えるからです。プロと初心者の間に道具の差はそれほどないのです。今すぐにでも一流の人たちと同じ環境で開発を始めることが出来るのです。

■ なぜMac? どんなMac?

少し前までプログラマ御用達のノートPCというと、たいていWindowsノートか、その上にLinuxをインストールしたPCがほとんどでした。でも最近プログラマが集まる勉強会やカンファレンスに出かけると、なんと8割以上の人がMacBook系のパソコンを開いています。あのリンゴマークがやたら目立ちます。ここ数年ですっかり様相が変わってしまいました。理由はいろいろ考えられますが、一番大きいのはおそらく最近のMacOSがUNIXベースであることだと思われます。

MacintoshのOSは2001年のバージョンアップで「Mac OS X」になり、UNIX系OSの一種であるBSDをベースにしたマルチタスクOSへと進化しました。以前から開発環境スタンダードであったUNIXをベースにしたということでプログラマたちから注目されるようになり、その約7年後の2008年の記事ですがこちらを読むとこの頃からトップエンジニアの間でもOS Xがブームになってきたことがわかります。

@IT「プログラマーを引き付けるMac OS Xの魅力」 

なぜOS Xがこの頃からプログラマたちに愛されるようになったのか、わかりやすく書いてあり、今となっては貴重な資料となっています。

さて、この連載記事を読む方は自分からプログラミングの世界に飛び込んできたくらいですから、既にMacを持っていて、今さらMac選びから始めると言うことはないと思いますが、念のためプログラミングに適したMacの条件を挙げておきます。

重要ポイント「メモリは多いにこしたことはない」

開発環境を整備して行くと、メモリだけなぜか足りなくなります。CPU性能やディスク容量で困ることは少ないと思います。メモリ増設が不可能なMacBook Airなどでは、はじめから最大のメモリ容量にしておきましょう。2013年11月現在、8GBのメモリがおススメです。開発が進んでサーバとのやり取りをシミュレーションしようとすると、複数の仮想OSがあっという間にメモリを食い尽くしてくれます。

■ マストアイテム「Xcode」

OS Xの統合開発環境(開発を支援するツールからなるソフトウェア開発環境)と言えばXcodeです。今やiPhoneやiPadなどのiOS機器の開発環境としてすっかり有名になったXcodeですが、元々はOS Xのアプリを開発するためのものだったのです。

Macを入手した方、もしくは既に持っている方はまずこのXcodeを最初にインストールしましょう。iOSアプリをObjective-C言語で開発する予定の全くない方でもXcodeのインストールは必要です。Xcodeをインストールすると「Command Line Tools」がインストール可能になり、これが他の言語の開発時にも必要となるからです。初心者にとってはXcodeはマストアイテムです。

さて、Xcodeのインストールは無料なのですが、一般的な開発用オープンソースプロダクトとは違って、Apple社の開発環境をインストールするためにはちょっと面倒なことがあります。Apple IDを取得する必要があるのです。

XcodeはOS X標準のApp Storeアプリからダウンロードできるのですが、そのApp Storeを利用するためにApple IDが必要なのです(もう一つ、Apple Developer ProgramsのサイトからXcodeをダウンロードする方法もありますが、会員登録が必要であり、その際にやはりApple IDが必要になります)

すでにApple IDを持っていてiTunes Storeで音楽やビデオなどを購入したことのある人なら問題なくここはクリアなのですが、新規でApple IDを作成するとなると、気になるのが「クレジットカード情報を入力する」という点です。無料のアプリケーションしかダウンロードするつもりがないのにわざわざセンシティブな個人情報であるクレジットカード情報を入力するのはためらわれますよね。入力しないやり方は可能ですが少し複雑です。

クレジットカードを使わずに iTunes Store、App Store、iBooks Store、および Mac App Store アカウントを作成する方法にやり方が載っているので参考にして下さい。

無事Apple IDを作成してApp Storeに入ったら「Xcode」で検索すればすぐに見つかります。容量が大きいファイルのダウンロードとなるので、太い回線、AC電源、時間を用意してゆったり取りかかりましょう。

Xcodeを検索→ダウンロードする

図. App Store画面。右上の検索欄でXcodeを検索→ダウンロードする。

Xcodeダウンロードが終わったら一度起動します。最初の起動時にのみ必要なコンポーネントをダウンロードします。完了したらそのまま終了しましょう。

■ 「ターミナル」でコマンドを駆使しよう

次の主役は「ターミナル」アプリです。これも開発作業にははずせません。影の主役と言っても良いでしょう。OS Xの標準アプリですが、起動してみるとおよそMac OSの高機能GUIアプリとは似ても似つかぬ無骨な画面が現れます。あまりにも無骨なのでまずはカスタマイズしておきましょう。

DockのLaunchpadから「その他」を選び、その中から「ターミナル」を起動します。

図. Launchpadから「その他」を選び、「ターミナル」を起動。

ターミナルを起動したらさっそくカスタマイズです。「ターミナル」メニュー → 「環境設定」で「起動」タブを選び、お好みのスタイルを選します。ここでは「Novel」を選びました。

ターミナルの環境設定画面。設定を好きなものに変更

図. ターミナルの環境設定画面。設定を好きなものに変更。

変更を生かすためにターミナルを再起動します。少しは見やすい画面になりましたか?

さてこのターミナル画面ではコマンドを打たないと何も出来ません。コマンドをたくさん覚えないといけないわけですが、いきなり覚えるのは難しいので必要なものを少しずつ覚えて行きましょう。何度も同じコマンドを打つことになるので、自然と体が覚えて行くと思います。

まず必要になるのがcdコマンドとlsコマンドです。以下「$」マークの後ろのコマンドを打ち込んでみて下さい。

$ ls (returnキー)

(今後はreturnは省略します。行末でreturnキーを入力して下さい)

いくつかのファイル名(フォルダ名)が出てきたと思います。次に2行打ってみましょう。

$ cd Documents
$ ls

おそらく「書類」フォルダのファイル名が出てきたと思います。つまりcdコマンドはフォルダ移動、lsコマンドはファイル一覧表示、ということになります。

ターミナルで使えるコマンドはたくさんあります。初心者が覚えるべきコマンドを丁寧に教えてくれるサイトがこちら(Macを使い始めたらとりあえずは覚えたい12のUNIXコマンド)です。

導入部がユニークな語り口で思わずニヤリとしてしまうサイトなのですが、説明は本当に丁寧です。初心者でも挫折せずに学べると思います。特に絶対パスと相対パスの概念はしっかりと理解しておくと良いでしょう。

さて、開発環境構築で絶対必要なコマンドがあります。Command Line Toolsのインストールコマンドです。以下のコマンドを間違えずに正確に打ち込んで下さい(※)。

$ xcode-select --install

以下、ダイアログボックスの指示に従ってインストールして下さい。

Command Line Toolsのインストール画面

図. Command Line Toolsのインストール画面

これで開発環境構築の第一歩を踏み出したことになります。

(※)Xcodeのバージョンが「4.3」〜「4.6.3」の場合、Command Line Toolsのインストール方法が違ってきます。こちら(Xcode 4.3以降でコマンドライン上からgccを使えるようにするには)を参考にして下さい。

■ 開発作業に向けて

やっとプログラム開発に向けて第一歩を踏み出したことになります。Objective-C言語でiOSアプリを開発したい人はさっそくXcodeでガンガンソースコードを打ち込んで行きましょう。是非エンジニアインターンのこちらのコラム(初めての言語がObjective-Cでも大丈夫! Xcode5ではじめてのiOS7プログラミング)をご覧下さい。

その他の言語ではPerl、PHP、Python、Rubyなどもこの段階でプログラミング可能です。しかし本格的な開発作業のためにはまだまだ準備が必要です。特にWebアプリを開発しようとしている人にとってはサーバ周りの環境構築が必須となります。

さて次回はテキストエディタやパッケージ管理ツールを導入していきます。そこを通過すると開発環境が一気に発展して行きます。どうぞお楽しみに。

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