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Google Apps Scriptでプログラミングを学ぶ 第1回

連載Google Apps Scriptでプログラミングを学ぶ

Google Apps Scriptは、開発環境の設定がなくてもすぐにコーディングができる優れもののサービスです。初心者でもすぐに取り掛かれる事例を用いながら、実践に耐えうるレベルまで徐々にステップアップして学習していきます。

この記事は、株式会社らしく様からの寄稿記事となります。

はじめに

プログラムを自分で書けるようになると、世界が広がると思います。プログミングを学ぶ方法には、いろいろな方法がありますし、プログラム言語もたくさんあります。そんな中、私はGoogle Apps Script(略称GAS)を使ってプログラムを学ぶ方法が、けっこうイケてるのではと思い、この本の発行を企画しました。

乗り物に例えると、GASは、自転車みたいなものだと思います。お求めやすいお値段のため気軽に買えて、割とすぐに乗れるようになり、狭い道はもちろん、しっかり準備すればびっくりするくらい遠くまで行けます。GASは、広くウェブサイト開発で使われているJavaScriptベースの言語ですので、ここで身につけた知識をベースに、いろいろな言語も習得できると思います。

この本で学ぶと、近所をサイクリングする程度まで、乗り回すことができるようになる(プログラミングをできるようになる)イメージでしょうか。

また、この記事の内容や例題の一部は、道用大介さんに許諾をいただき『世界でいちばん簡単なExcelVBAのe本』を参考にさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

記事:Google Apps Scriptでプログラミングを学ぶの特徴

対象読者

この記事は、以下のような方を対象読者と想定しています。

  • これからプログラムの勉強をはじめようと思っている方
  • 以前COBOLなどの言語でプログラミングしたことがある方で、現代的な言語を学ぼうと思っている方
  • Google Appsを利用していて、仕事の効率をアップしたいと考えている方
  • 中学生以上の方

 本記事の目的

プログラム初心者の方に、取り組みやすく、また、いろいろな言語習得の可能性の扉を開くGASを活用して、プログラミングの基礎力をつけていただくことを目的としています。

推奨する開発環境

パソコンのOSの種類は問いません。ブラウザはGoogle Chromeの最新版を推奨いたします。この本の例題もChromeで実行した結果になります。

読み始める前の注意点

  • Google Appsには、Googleスプレッドシート以外にもGmailやGoogleカレンダーなど多くのアプリケーションがありますが、プログラミングの基本を学ぶという目的から、Googleスプレッドシートを中心に解説します。
  • Google Apps Scriptの記述のことは、(スクリプトではなく)プログラムと記述します。


セクション1 なぜ、プログラミングができるとよいのか?

具体的な学びに進む前に、ちょっと冷静に、「なぜ、プログラミングができるとよいのか?」ということについて、私が考える理由を書いてみたいと思います。

もはや、世の中の仕事や勉強が、ITを使うことなく進められなくなっている。

全員がプログラミングを仕事にすることはないと思いますが、そもそもどういう仕組みで、コンピュータシステムが動くか、概要は知っておいたほうがよい時代に入っていると思います。仕事で「システム開発やウェブサイト制作を発注する」などの場合もで、どのようにプログラムは動くのか、作るのか、などを、ある程度知っていると、イケてる発注者になれます。昔の”ヨミ・カキ・ソロバン”のソロバンがプログラミング(広く言うと、ITリテラシーやロジカルシンキング、などとも言えると思います)に置き換わるイメージかもしれません。

繰り返し発生する業務や仕事はできるだけコンピュータにお願いして時間を創出

一度作ったプログラムは、何度も実行できます。これは、とても重要なことで、慣れてくると、時間を作り出せるようになります。ご自身の経験を振り返っていただきたいのですが、仕事の中で、データの転記とか同じようなメールの文章を何度も書いている、などというようなこと、無いでしょうか。「会社で会議報告用の資料をEXCELで集計するのに残業した(徹夜した)」というシーンは、いたるところで見受けられます。少し勉強は必要ですが、プログラミングを習得することで、繰り返し発生する作業、仕事は、コンピュータという相棒に任せることができます。

コンピュータは、頼れる相棒になる。

人間にとって、単純作業の繰り返しというのは、とても疲れる作業です。しかし、コンピュータは違います。正しいプログラムを書いて、実行をお願いすると、そのとおりに、瞬時に処理してくれます。(しかも、文句も言いません。これは、なかなかの快感です!)

プログラミングができると、あなたの”ウリ”がひとつ増える

私は、プログラミングを専門としているのではないですが、チョロっと処理を自動化するプログラムを作ることがあります。プログラムを作らない人たちからは、すごいとほめていただだけます。特に、年配の方からは、魔法使いを見るような目で見られます。私がすごいというのではなく、プログラミングを習得すると、あなたのウリが一つ増えるかも、ということをお伝えしたいです。

アイディアを実現できるスピードが早くなる

多くの物がどんどんデジタル化し、誰でもそのデータやノウハウが使えるように公開・共有される社会に進化することで、加速的に世の中が進んでいくようです。

これまで、アイディアを現実の世界に出現させることは大変でした。しかし、これからは、アイディアを実現するスピードは早まり、その容易性も高まります。その際に、重要になってくるのは、ITの理解であり、もっと言うとプログラミングスキルとなりそうです。

もっと他にもあるかもしれませんが、次に進みましょう。

 

セクション2 GoogleスプレッドシートとGASを勧める理由

いろいろなプログラミング言語がありますが、現代のプログラミング初心者には、プログラミングを学ぶ環境・言語として、GASがよいのではないかと思い、この記事を書き始めました。7つの理由を書いてみます。

1.無料ですぐに始められる。

パソコンとインターネットがあれば、無料で始められます。また、JavaやPHPをはじめとする多くのプログラム言語では、開発環境の用意とセットアップなどが必要となりますが、GASの場合は必要ありません。

2.初心者のうちから、あなたの身の回りの役立つツールを作れる。

GASはGoolge SpreadsheetやGmailの利用の可能性を、強力に拡張します。あなたのToDoの期日管理(期日の1日前にメールでメッセージ通知、とか)、秘密のメッセージ送信(想いを寄せている人に、10秒後に消える告白メッセージを送信、とか)、なんていうサービスは、15分もあれば、作れるようになります。

3.どのパソコン(デバイス)からでも、プログラミングできる。

GASは、サーバーサイドのプログラミング環境です。Googleアカウント(Gmailアカウント)で、ログインすれば、いつでもどこでも、続きのプログラム作成ができます。仕事の昼休みにネットカフェで、30分のプログラミング、なども可能です。会社や学校のパソコンで、やってよいかは、確認してくださいね。

4.GASはますます重要性・将来性の高まっているJavaScriptベースのプログラミング言語

JavaScriptという言語は、ウェブサイト開発において、無くてはならない物になっています。ウェブサイト開発のみにとどまること無く、ゲーム開発やスマホアプリ開発にも、採用されています。今後、ますます、利用されるシーンは増えていくと思いますし、将来、仕事としてプログラミングやシステム開発を選択する場合、活躍する領域は今よりも広くなっているはずです。また、JavaScriptを学習していると、他の言語(JavaやRubyなど)の習得も早くなっていると思います。

5.すぐにプログラムの動作を確認できる

GASは、すぐに作成したプログラムが期待通りに動くかを確認できます。当たり前のように思えるかもしれませんが、他の多数の言語は、プログラムの動きを確認するための事前の準備が必要だったり(サーバー側ではなく、パソコン側で確認できる仕組みを用意、など)、コンパイルやビルドという、コンピュータがわかるように翻訳する処理が必要だったりします。時間がかかるとともに、途中で思考がとぎれるので、能率(生産性)が違ってくる可能性があります。

6.わからないときネットで調べられる。

ネット上には、GASはもちろん、JavaScriptに関する無料の情報がたくさん存在します。また、わからないことを、質問できるコミュニティサイトもあります。

7.Googleの豊富なサービスのAPI利用のコツが理解できるGoolgeは無料で、いろいろなサービスを提供しています。これらは、API(Application Protocol Interface)という、コンピュータ向けの情報を提供する仕組みも併せ持っています。身の回りや仕事、学校、地域を、ちょっと便利にするツールの作成は、あなたのアイディア次第です。

セクション3 紙とペンでプログラミングをしてみる

ここでは、パソコンに向かう前に、「プログラミング」という概念を理解してみましょう。

プログラムとは、簡単に言うと「処理の手順をまとめた文書」です。簡単なすごろくのプログラムを紙とペンを使って作って、理解したいと思います。

プログラムの仕様

「仕様」とは、実現したい処理の設計・ルールのことです。

1から30のマス目を用意します。1のマス目をスタート位置とし、サイコロを振って出た目だけ進みます。止まったマス目に色を塗ってください。30のマス目を超えるとゴール(終了)とし、それまでにサイコロを振った回数を表示してください。最後に止まるマス目は、30を超える場合がありますが、そのマス目への色塗りは不要です。

プログラムの仕様書のデザイン

紙とペンを使って、仕様書を書いてみました。
※ここでは、読みやすさのためすこしきれいに清書していますが、実際に紙に書いています。

(1)最初の「位置」を1マス目にセット
(2)最初の「サイコロを振った回数を」0にセット
(3)次の処理を「位置」が30以上になるまで繰り返す
(4)サイコロを振り、「出た目」を記録
(5)「位置」を「出た目」分だけ増やす
(6)その「位置」の場所に印を付ける
(7)「サイコロを振った回数」を1つ増やす
(9)「サイコロを振った回数」を表示する

※「」で示したものは、変数といいます。次回以降の記事で説明します。

サイコロを振った回数   →9回

以上が、とてもシンプルにしていますが、プログラミングの一連の流れです。

プログラミングというと、パソコンにプログラムを書き込む時間がほとんどと思われるかもしれませんが、実際は違います。優秀なプログラマーほど、パソコンに向かう前に事前に紙とペンを使って、どのような処理を設計するかを決定しています。プログラミングと設計の検討をごっちゃにするのはお勧めしません。天才は違うのかもしれませんが、ほとんどの人は、圧倒的に能率が落ちるようです。

以上が第1回目の内容となります。次回から、GoogeスプレッドシートとGASを実際に使った内容に入っていきます。

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