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ITエンジニアを志す大学生のための自作PCのススメ(2)

連載ITエンジニアを志す大学生のための自作PCのススメ

自作PCをどのように作ればいいのかを解説した記事になります。就職活動を始める前にまずは自作PC制作、及びOSのインストールを通じてUNIXのコマンド操作も学んでみてはいかがでしょうか?

前回の記事ではPCを自作することで得られる利点などを説明しました。今回は、実際に「自作をしよう」と思ったときの心構えと準備について、お話ししようと思います。

1. 自作するPCの使用の目的を考える

PCを自作する場合に限らず、PCを購入する場合、それをなにに使うかをあらかじめ決めておく必要があるでしょう。「ただウェブサイトを閲覧するだけ」などであれば、どのような構成でも実現可能ですが、自作という道を選択する以上は、もっと具体的にエンジニアリングに関係し、特徴のあるものを考えた方がいいでしょう。

たとえば

  • 「強力な演算処理が必要な計算処理を行わせる」
  • 「仮想マシンをいくつか立ち上げ、さらに仮想ネットワークを組んで一台のなかでサービスのテスト環境を構築する」
  • 「NAS(Network Attached Storage)として盤石の冗長化を図る」

などが上げられるでしょう。ただ、iOSでのアプリ開発など、MacOSが必要なものは実現が不能となります。そこは注意しましょう。目的とするものが決定されれば、どういったパーツが必要で、どういった場所に力を入れる必要があり、また別の場所にはあまり力を入れなくてもいい、といった具体的なパーツの種類レベルでの構成の決定ができるようになります。

2. 目的にあった自作パーツを購入する

自作PCを作る上で、必須のパーツおよびソフトウェアは以下のようなものがあります。

  • ケース(筐体)
  • 電源
  • マザーボード
  • CPU
  • メモリー
  • HDD、SSD
  • OS

また、以下のパーツは必要に応じて用意しなければなりません。

  • ディスプレイ
  • キーボード
  • マウス
  • グラフィックボード
  • サウンドカード
  • NIC(Network Interface Card)
  • RAIDカード

それぞれについて、どういった役割で、選ぶ場合にどういった視点で選ぶのかを簡単に書いてみましょう。

  • ケース(筐体)

PCの主な基板類を格納しておく箱の部分となります。ケース単体のものから、電源を付属するもの、それに加えあらかじめ後述するマザーボードやCPUを最初から内蔵しているもの(ベアボーン)など、さまざまな種類があります。

ケースはその見た目の違いのほかに、内部の構造によりケーブルの取り回しがやりやすかったり、空気の流れを効率化することによってよりよい冷却性能をもっている、多くのHDDを搭載できる、などといった違いがあります。最初は、500W程度の電源を付属するATX規格のものがいいのではないでしょうか。

  • 電源

コンセントの100V電源からPC内の基板へ電力供給が行えるように変換を行うためのパーツです。質の悪いものだと、正常に変換が行えず、動作が不安定になったり、そもそも内部のパーツを電気的に傷めてしまうものもあります。

また250W~1000W超まで、容量の違いによる様々なラインナップが用意されています。搭載するHDDの数や、高性能なCPU・グラフィックボードを搭載する場合には、より大きいものを用意する必要があります。

  • マザーボード

PCのほぼすべてのパーツがつながることになる、人間にたとえるならば臓器に当たるようなパーツです。最近は、かつてはほかのパーツが専門で担っていた、映像出力、音声出力、ネットワークインターフェースと言った機能を搭載し、それぞれのパーツを別に買わなくてもかまわないものが大半を占めるようになっています。

大きさの規格として、ATX、MicroATX、ExtendedATX、MiniITXなどがあります。これはケースを洗濯するときの基準になります。大きければ大きいほど、拡張性が増し、多くのパーツを搭載することが可能となります。

乗せられるメモリーの規格にも注意しなければなりません。今であればDDR3 SDRAMという規格のメモリーに対応しているものが主流でしょう。

最後に、CPUの規格によって適切にしないと搭載させることができないので、注意が必要です。選ぶ場合には、機能をどこまでマザーボードに任せるか、また、その後にどういったパーツを搭載するのか、そして、CPUの種類あたりが基準となります。

  • CPU

人間にたとえるならば、頭脳に当たるパーツです。PCの性能においては、計算処理に大きく関与し、性能が高ければ高いほど、基本的には高速になります。CPUの選択基準としては、仮想環境への対応状況、あとはメーカーの好みという部分と思います。

計算処理サーバなどであれば、上位の高性能なものがもとめられますが、最近は、安いCPUでもある程度の性能が出ており、そこまでシビアに考えるパーツではないのかなと考えます。

メーカーについては近年はインテル社のCPUが主流です。かつてはAMD社も力を持っていましたが、近年はめっきり力を落としてしまいました。

  • メモリー

メモリーは、PCに一度にどれだけの処理を行わせることができるかを決定するパーツです。多ければ多いほど多くの処理を同時に実行することができます。仮想マシンをたくさん立ち上げるといった使用用途を考えるならば、多めのメモリーを搭載すべきです。今であれば、32GB程度は搭載してもいいでしょう。メーカーや種類は、マザーボードおよびCPUの対応状況によって選択するのがよいでしょう。

一つ注意として、デュアルチャンネルという機能があります。これは合計の容量が同じメモリーでも、1枚だけで使用したときよりも半分の容量のものを2枚に使用したときの方が処理が速くなるというものです。利用できるのであれば、積極的に利用していくべきでしょう。

  • HDD、SSD

これらは、データを蓄積していくための記憶領域となります。HDDは金属の円盤が高速に回転しているところに、磁力で記録していくもの、一方SSDは電気的にメモリーに記録していくものとなっています。

HDDは安価な割に大容量に対応しやすく、SSDは機械的な耐久力が高くHDDに比べて高速にデータを読み書きすることができますが、効果です。HDDとSSDを両方導入し、システムをSSDにインストールし、HDDにデータを保管しておくという使い方など、組み合わせて使用することも可能です。

冗長化の使用の可否ややファイルサーバとして利用する用途であれば、多めの容量を確保すべきですし、とにかく、処理性能を追求するのであれば、SSDを採用すべきでしょう。ほかのパーツに比べ、外付けなどによって増強しやすいパーツでもあります。

  • OS

HDDまたはSSDにインストールして使用するソフトウェアです。マイクロソフトの販売するWindowsか、無料で配布されているLinuxなどを選択します。目的によって選択するべきですが、エンジニアとしては、LinuxなどUNIX系と呼ばれるOSも扱えるようになれることも考えておくべきでしょう。

  • ディスプレイ

持っていない場合には、買わないといけません。液晶の種類によって、向き不向きがあります。IPS液晶は、視野角(横や縦から見たときに正常に見える角度)が広く、長時間眺める場合でも目が疲れにくくなっています。

半面、応答速度や黒の発色がよわいので、動画干渉やアクションゲームなどを積極的にやりたいという場合には向きません。TN液晶は、応答速度が速いため、ゲームなどには向く半面、視野角が狭く縦に二枚配置するなどといったことが難しくなります。

また、表面に光沢のあるグレア液晶は、イメージなどを見る分にはきれいですが、プログラムなどを長時間各場合には反射によって目が疲れやすくなる傾向があるようです。

  • キーボード、マウス

持っていなければ購入しなければなりません。お店で実際に触るなどして好みに合わせて購入すると良いでしょう。

  • グラフィックボード

映像を出力するためのボードで、マザーボードに挿しして使用します。マザーボードに映像出力機能がない場合や、マザーボードの性能が低くそれ以上のものが必要なときに利用します。また、最近ではグラフィックボードに計算処理を任せることにより高速化するプログラムの技法があります。GPGPUというもので、興味がある場合にはしらべてみてもいいでしょう。

  • サウンドカード

音声を出力するためのもので、マザーボードに挿すものや、USB端子に挿して外に配置するものがあります。マザーボードに標準で搭載されていることも多く、音質を向上させたい場合やDTMなどで、録音などを高音質に行いたい場合に使用します。

  • NIC

いわゆるLAN端子です。複数系統のネットワークをつなげる場合には必要となります。

  • RAIDボード

高い信頼性でRAID(HDDやSSDの冗長化)を構成したい場合に利用します。最近では、マザーボードにこの機能を備えているものも多くなってきました。

3. パーツを購入する

価格.comなどを見ると、様々なパーツの値段を把握することができますが、最初は、通販やばらばらなお店で購入するのはお勧めできません。自作PCに限らず精密機器には相性問題というものが常につきまとい、規格にあったものを使用している場合でも、組み合わせ次第ではうまく動作しないと言うことも考えられるためです。

そのために、お店が近くにないなどと言った場合を除いて、最初の構成に関してはそろえられるならば、1店舗でそろえて購入した方が、不具合が出たときの対応が楽になります。また、専門店であれば、店員に聞けばある程度のことは答えてくれます。積極的に聞いてみるのもありではないでしょうか。

政権交代後、順調に円安傾向が進み、結果としてPCパーツも値上がりが続いています。あがりきる前の今が、自作に挑戦するちょうど良い頃合いなのかも知れません。

自作PCの経験を生かしたい方はこちら

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